営業辞めたい…から「売れる営業」に変わる3つの秘訣!

営業辞めたい…から「売れる営業」に変わる3つの秘訣!

「営業の仕事を辞めたい…」そう思っているあなたの気持ち、よくわかります。私も営業マンとしての道を歩み始めた頃、何度も同じ思いを抱えていました。

営業職で成功できるかどうかは、才能や性格とは関係ありません。私は30年以上営業職に携わり、約2000名の営業マンの中で常にトップ0.5%以内の成績を残してきました。そして数多くの営業マンを指導してきた経験から、営業は誰でも成功できる「再現性のある科学」だと確信しています。

しかし、多くの営業マンは「辞めたい」と思う前に、まず自分の状況を正しく理解し、適切な改善方法を見つけることが大切です。この記事では、あなたが置かれている状況を整理し、具体的な改善方法を見つけるためのヒントをお伝えしていきます。

▼この記事でわかること

  • 営業職を辞めたい人が陥りやすい思考パターン
  • 本当に辞めるべき状況かどうかの判断基準
  • 営業で成功するための具体的な改善方法
  • 精神的なストレスを軽減する実践的なアプローチ

1.営業職を辞めたい人が陥りやすい3つの思考パターン

営業職を辞めたいと考える方の多くは、以下の3つの思考パターンのいずれかに陥っています。

  • 「自分は向いていない」と悩む
  • 「ノルマがきつ過ぎる」と感じる
  • 「精神的・肉体的に限界」と考える

それぞれのパターンについて、詳しく見ていきましょう。

1-1.「自分は向いていない」と悩む

「人と話すのが苦手だから、営業には向いていない」「押しが弱いから、営業は無理だ」そんな風に考えていませんか?

これは営業職の本質を誤解している典型的な例です。私のもとには、毎年数多くの新人営業マンが相談に来ますが、口下手な人や控えめな性格の人でも、正しい営業スキルを身につければ必ず結果を残せるようになります。

むしろ、押しの強い営業や話術だけで勝負する営業は、今の時代には通用しません。なぜなら、現代の営業に求められているのは、顧客の課題を理解し、最適な解決策を提案できる「課題解決力」だからです

例えば、私が指導した営業マンの中に、極度の人見知りで最初は電話をかけることさえ躊躇していた方がいました。しかし、お客様の課題に真摯に向き合い、解決策を提案することに注力した結果、半年後には成績上位20%に入るまでに成長しました。

これは決して特別なケースではありません。営業は、才能や性格ではなく、正しい理論とスキルを身につけることで、誰でも成功できる職種なのです。

1-2.「ノルマがきつ過ぎる」と感じる

「自分には向いていない」と考える方以外に、「ノルマが厳しすぎる」と悩む方も多くいらっしゃいます。確かに営業職では、数字での評価は避けられません。

しかし、ノルマがきついと感じる背景には、ほとんどの場合「効率の良い営業ができていない」という本質的な課題が隠れています。私が30年の営業経験で学んだことは、ノルマを達成できない営業マンの多くが、実は無駄な時間と労力を費やしているということです。

例えば、私が指導した営業マンの中に、毎日遅くまで働いているのにノルマが達成できないという方がいました。この方の1日の活動を分析してみると、見込みのない顧客への営業に多くの時間を費やし、本当に商品を必要としている顧客を見極められていないことが分かったのです。

正しい営業の進め方を学び、効率的な顧客の選定ができるようになると、この方は労働時間を削減しながらもノルマを達成できるようになりました。つまり、重要なのは「働く時間を増やすこと」ではなく「効率的な営業の仕方を身につけること」なのです

1-3.「精神的・肉体的に限界」と考える

3つ目のパターンとして最も深刻なのが、心身の健康を崩してしまうケースです。「毎日不安で眠れない」「出社するのが怖い」といった状態に陥ってしまうと、実際に体調を崩してしまう危険性もあります。

これは決して珍しいことではありません。私の経験では、トップセールスと呼ばれる営業マンでさえ、キャリアの中で必ずこのような時期を経験しています。しかし、ここで重要なのは「どう乗り越えるか」という視点です

多くの場合、精神的な限界を感じる原因は「自分一人で抱え込みすぎている」ことにあります。例えば、ある営業マンは大きな案件の失敗を恐れるあまり、上司にも相談できず、孤独な戦いを続けていました。しかし、その状況を相談してもらった時、具体的な改善方法を一緒に考えることで、徐々に状況は良くなっていきました。

このように、メンタル面での課題は、適切なサポートがあれば必ず改善できます。ただし、この状態が続くと実際に健康を損なう可能性もあるため、次の章では「本当に辞めるべき状況なのか」を判断する基準についてお話ししていきます。

2.今すぐ辞めるべきかどうかの判断基準

ここまで、営業職を辞めたいと感じる典型的な3つの思考パターンを見てきました。では、実際にどのような状況であれば辞めるべきなのでしょうか。

私の30年の経験から、営業職を辞めるべき状況と、改善を試みるべき状況には、明確な違いがあります。ここでは、本当に辞めるべき「危険な状況」と、努力次第で必ず改善できる「成長機会」を区別する基準をお伝えします

2-1.【本当に辞めるべき】仕事が原因で体調を崩している

健康を失ってからでは手遅れです。体調の悪化は、最も重要な辞職判断の基準となります。具体的には、以下のような症状が続く場合は、すぐに辞めることを検討すべきです。

毎日眠れない、食欲がなくなる、めまいや吐き気が続く、過度な不安や緊張が取れないといった状態が2週間以上続くようであれば、それは深刻な状態のサインです。私がかつて指導した営業マンの中にも、「もう少し頑張れる」と無理を重ねた結果、うつ病を発症してしまった方がいました。

このような事態を避けるためにも、体調の変化は何よりも優先して考えるべき判断材料となります。

2-2.【本当に辞めるべき】会社に違法性がある

これは即座に辞めるべき状況です。例えば、商品やサービスに虚偽の説明がある、残業代が支払われない、契約書に不正がある、といったケースです。

私の経験では、違法性のある営業活動を続けることで、最終的に営業マン自身が法的な責任を問われるケースもありました。たとえ売上が良くても、違法性がある環境での仕事は、あなたの将来に大きなリスクをもたらします

2-3.【本当に辞めるべき】上司がパワハラ・モラハラをしている

「努力が足りない」「根性がない」といった精神論だけで指導する上司、感情的な叱責を繰り返す上司、過度な時間外労働を強要する上司のもとでは、どんなに頑張っても成長することはできません。

私は数千人の営業マンを見てきましたが、真のトップ営業マンは、決して部下に対して感情的な指導はしません。なぜなら、営業は感情や根性の問題ではなく、再現性のある技術だからです。

このような環境下では、たとえ営業スキルが向上したとしても、精神的なダメージの方が大きくなってしまいます。早期の転職を視野に入れることをお勧めします。

2-4.【辞める前に要検討】営業の基本的なスキルが不足している

先ほどお伝えした「すぐに辞めるべき状況」とは異なり、スキル不足は必ず克服できる課題です。多くの営業マンは、基本的なスキルが不足しているだけで、才能がないわけではありません

例えば、私が指導した営業マンの多くは、「商品知識の伝え方」「ヒアリングの仕方」「提案書の作り方」といった基本的なスキルが不足していただけでした。これらのスキルは、正しい手順で学び、実践することで、誰でも必ず身につけることができます。

実際、私のもとで学んだある営業マンは、入社3年目まで全く成果が出せませんでした。しかし、基本的なスキルを順序立てて学び直したことで、半年後には社内で成績上位20%に入るまでに成長しました。

2-5.【辞める前に要検討】不安とストレスのコントロールができていない

「商談が怖い」「失敗が不安で前に進めない」という悩みを抱える営業マンは、予想以上に多くいます。しかし、これは能力の問題ではなく、ストレス管理の方法を知らないだけなのです。

私の経験では、トップセールスと呼ばれる営業マンでさえ、常に不安やストレスと向き合っています。違いは、その不安やストレスとの付き合い方を知っているかどうかです。

例えば、ある営業マンは商談前の不安が強すぎて、なかなか電話をかけられませんでした。しかし、具体的なストレス管理の方法を実践することで、その不安をコントロールできるようになり、最終的には大きな案件も任せられる営業マンへと成長しました。

2-6.【辞める前に要検討】営業の本質を理解できていない

最も多いのが、営業の本質を誤解しているケースです。「強引に売らなければいけない」「相手を説得しなければいけない」といった誤った認識が、不必要なストレスを生んでいます。

現代の営業に求められているのは、お客様の課題を理解し、最適な解決策を提案することです。つまり、営業とは「課題解決のプロフェッショナル」になることなのです

私が30年間で学んだことは、売上を上げ続けている営業マンは、例外なくこの本質を理解しているということです。ですから、次の章では「営業の本質」と「誰でも実践できる具体的な営業手法」について、詳しくお伝えしていきます。

3.営業は誰でも成功できる再現性のある科学である

前章では、辞める前に改善を試みるべき課題について見てきました。ここからは、具体的にどのように改善していけば良いのか、その方法をお伝えしていきます。

営業は、感覚や才能ではなく、再現性のある科学です。つまり、正しい理論を学び、実践すれば、誰でも必ず成果を出すことができます。これは私が30年の営業経験と、2000人以上の営業マンを指導してきた経験から、確信を持って言える事実です。

3-1.営業の本質は「顧客の課題を解決すること」

多くの営業マンは「商品を売ること」が仕事だと考えています。しかし、これは大きな誤解です。営業の本質は、お客様の課題に向き合い、最適な解決策を提案することにあります

例えば、私が指導した営業マンの中に、マンション営業で苦戦していた方がいました。この方は最初、マンションの設備や価格だけを一方的に説明していましたが、なかなか成約に至りませんでした。

しかし、お客様の「子育て環境への不安」「将来の資産価値への懸念」といった本質的な課題に焦点を当て、それらの解決策を提案する形に変えたところ、成約率は3倍に向上しました。

3-2.誰でも実践できる営業の基本スキル

営業の成功に必要なスキルは、実はそれほど多くありません。最も重要なのは、「正しい順序」で基本スキルを身につけることです

例えば、「信頼関係の構築」→「課題の本質的な理解」→「解決策の提案」→「具体的な行動の提案」という順序です。この順序を守るだけで、営業の成功率は大きく向上します。

私が指導したある新人営業マンは、この基本的な順序を意識して実践することで、わずか3ヶ月で社内の成績上位30%に入ることができました。これは決して特別なケースではありません。

3-3.精神的なストレスを軽減する具体的な方法

営業のストレスは、主に「先が見えない不安」から生まれます。しかし、この不安は、具体的な行動指針を持つことで大きく軽減できます

例えば、1日の具体的な目標を「新規アポイント3件」「既存顧客への提案2件」というように、数値化して設定します。このように具体的な行動目標に落とし込むことで、漠然とした不安は確実に減少していきます。

実際、ある営業マンは、月間目標を具体的な日々の行動に落とし込むようになってから、「何をすれば良いかわからない」という不安から解放され、安定した成果を出せるようになりました。

このように、営業は決して才能や性格に左右される職種ではありません。次の章では、具体的にどのようなステップで成長していけば良いのか、実践的な方法をお伝えしていきます。

4.今の仕事を続けながら成長するための5つのステップ

ここまでお伝えしてきたように、営業は再現性のある科学です。私が数多くの営業マンを指導してきた経験から、成功への最短ルートとなる5つのステップをご紹介します。

  • 【Step1】自分の課題を明確にする
  • 【Step2】具体的な目標を設定する
  • 【Step3】日々のルーティンを確立する
  • 【Step4】上司や先輩に相談する
  • 【Step5】小さな成功体験を積み重ねる

それでは、各ステップについて詳しく解説していきます。

4-1.【Step1】自分の課題を明確にする

まず重要なのは、自分自身の課題を客観的に分析することです。多くの営業マンは「自分には才能がない」と思い込んでいますが、実際には「特定のスキルが不足している」だけなのです。

例えば、あるベテラン営業マンは「営業が苦手」だと悩んでいました。しかし詳しく分析してみると、商品知識は十分にあり、お客様との関係構築も上手く、課題は「価格交渉の具体的な進め方」だけだったのです。

課題を明確にすることで、無駄な悩みから解放され、具体的な改善点が見えてきます。自分の強みと弱みを冷静に分析することから、成長は始まります。

4-2.【Step2】具体的な目標を設定する

課題が明確になったら、次は具体的な目標を設定します。ここで重要なのは、「達成できそうな目標」から始めることです。

私の経験では、最初から高すぎる目標を設定してしまい、挫折してしまう営業マンが多くいます。例えば「今月中に売上を2倍にする」といった目標です。これは本来、段階を踏んで達成すべき目標です。

まずは「新規アポイントを1日1件取る」「商品説明の時間を5分短縮する」といった、具体的で達成可能な目標から始めましょう。これらの小さな目標を達成することで、確実に成長への道筋が見えてきます。

4-3.【Step3】日々のルーティンを確立する

目標を達成するために最も重要なのが、具体的な行動を「習慣化」することです。営業の成功は、地道な積み重ねから生まれます。

例えば、ある営業マンは以下のようなルーティンを確立することで、3ヶ月で成績を大きく伸ばすことができました:

朝:前日の商談内容の振り返りと改善点の整理
午前:新規顧客へのアプローチ
午後:既存顧客のフォロー
終業前:翌日の準備と1日の行動の記録

特に重要なのは、このルーティンを「絶対に崩さない」という強い意志を持つことです。成功している営業マンは、例外なくこのような具体的なルーティンを持っています。

4-4.【Step4】上司や先輩に相談する

ここまでの3つのステップを実践しても、時には壁にぶつかることがあります。そんな時こそ、上司や先輩に相談することが、成長への重要なきっかけとなります

多くの営業マンは「迷惑をかけたくない」「失敗を報告したくない」と考え、一人で抱え込みがちです。しかし、これは大きな間違いです。成功している営業マンは、必ず良き相談相手を持っているのです。

例えば、私が指導したある営業マンは、最初は質問することさえためらっていました。しかし「毎週金曜日の午後3時に、必ず上司に相談する時間を設ける」というルールを作ったことで、徐々に相談することへの抵抗がなくなり、営業スキルも着実に向上していきました。

4-5.【Step5】小さな成功体験を積み重ねる

最後のステップとして重要なのが、小さな成功体験を意識的に作り出していくことです。大きな成果を出している営業マンは、必ずこの習慣を持っています。

例えば、「新規アポイントが1件取れた」「商品説明の時間を予定通り終えられた」「お客様から『わかりやすい』と言ってもらえた」といった小さな成功体験です。これらは、一見些細なことに思えるかもしれません。

しかし、このような小さな成功体験を毎日記録し、振り返ることで、確実に自信が積み重なっていきます。私の30年の経験から言えることは、成功への道筋は、このような小さな積み重ねの先にあるということです。

まとめ

営業職を辞めたいと悩んでいるあなたへ、この記事の重要なポイントをお伝えします。

営業は、決して才能や性格で決まる職種ではありません。誰でも成功できる「再現性のある科学」なのです。確かに、パワハラや違法性がある環境では、即座に辞めることを検討すべきです。しかし、それ以外の多くのケースでは、適切な方法で必ず状況を改善できます。

重要なのは、営業の本質を理解し、基本的なスキルを順序立てて身につけていくことです。そして、具体的な目標設定とルーティンの確立、相談できる環境の整備、小さな成功体験の積み重ねという、確実な成長のステップを実践することです。

あなたにも必ず、成功する営業マンになる可能性があります。今日から、この記事でお伝えした具体的なステップを、一つずつ実践してみてください。その先には、必ず道が開けているはずです。